第102回関東学生陸上競技対抗選手権大会が5月11日~14日、相模原ギオンスタジアムで開催された。
2日目、4日目に行われた男子5000mでは、佐々木塁(国経4)、鶴川正也(総3)、野村昭夢(史3)の3選手が出場した。佐々木は今年4月23日に開催された第304回日本体育大学長距離競技会で約1年半ぶりに自己ベストを更新し、13分台に迫る勢いだ。また、鶴川・野村は共に13分台の自己ベストを持っている。
予選は2組行われた。1組目には鶴川が出場した。序盤から先頭集団に付いていき、一度は先頭集団のラップタイムが2000~3000m間で3分台になるも、その後は2分40秒台に上がった。そして、残り1周手前で鶴川が先頭のDennisKipruto(日本薬大1)を抜き、一気に先頭集団を置き去りにした。最後は後ろを確認しつつ、14分9秒33で2位となり決勝へと駒を進めた。
予選2組目には野村、佐々木が出場した。この組では1~4位まで外国人留学生が独占するレースとなった。2000m過ぎからペースが上がり、2000~3000m間のラップタイムが2分48秒と、前1000m比で10秒ほど早くなった。終盤までそのペースが維持され、野村は14分9秒42、佐々木は14分11秒72でゴールし、両選手とも決勝へ駒を進めた。
決勝では、先頭が次々と入れ替わる白熱のレース展開となった。序盤は野村が先頭で集団を引っ張り、800m過ぎにレースの展開が変わった。JosephMuigai (平国大1)が先頭に出てペースが上がり、1000~2000m間のラップタイムが2分46秒と、1000mまでのタイムより10秒ほど早くなった。その後、中盤から先頭になったStephenMuthini (創価大1)に続いて鶴川が2位につけ、3000~4000m間は2分43秒とさらにペースが上がった。終盤はVictorKimutai (城西大2)が先頭に出て、残り1周はRaphaelRonngisa(拓大1)や前田和摩(東農大1)らも上位争いに加わり混戦状態となった。最後は倒れこみながらも鶴川は13分54秒86でゴールし、3位という結果となった。続いて野村は14分7秒13、佐々木は14分13秒79でゴールした。
レースを振り返って、鶴川は「まずは、悔しい気持ちとほっとした気持ちがある。今年のトラックシーズンの目標が関東インカレで優勝することだったので、留学生にも勝つことを目指していたが、負けてしまった。1位の選手に離されても2位を死守しようと頑張ったが、結果的に負けてしまったので、また来年頑張りたいと思う」と来年に向けての意気込みについても語った。
鶴川、野村両選手らがさらにパワーアップした来年の関東インカレ、そして今後の本学陸上競技部の大会も見逃せない。