第102回関東学生陸上競技対抗選手権大会が5月11日から14日、相模原ギオンスタジアムで開催された。
大会1日目に行われた男子2部10000mはエントリー人数が多く、2組に分かれてレースが行われた。資格記録順にエントリーされ、2組には各校の主力選手や留学生らも名を連ねた。本学からは2日目に佐藤一世(総4)、太田蒼生(コ3)、荒巻朋煕(コ2)が出場した。2組目は留学生たちがレースを引っ張り大集団のままレースが進み、8000m過ぎあたりから徐々に縦長になっていった。佐藤は最後まで先頭集団でレースを進め、最後は離されたものの粘りの走りで食らいつき、28分28秒55で見事6位入賞、日本人選手3位に入った。佐藤は「日本人選手トップを目標としてレースを進めたが、最後日本人2人に抜かされてしまい、日本人選手の中で3位という結果になったのが悔しいが、過去3年間に比べ、前半シーズンに走れているのは、収穫だと思う」と語った。また、「去年まではハイペースレースのとき、最初から追いついたり留学生に食らいついたりすることができなかったが、今年4年生となって、留学生に付いていくことができているので、そこは成長なのかなと思う」と手ごたえも感じているようだった。4月22日に行われた日体大記録会では28分23秒62をマークし、自己ベストを更新した佐藤。「駅伝男」のラストイヤーに注目したい。
大会4日目に行われた男子2部ハーフマラソンには、松並昂勢(営4)、志貴勇斗(教4)、白石光星(地3)が出場した。それぞれ20位(1時間5分20秒)、23位(1時間5分29秒)、38位(1時間6分24秒)という結果に終わり、昨年度の三大駅伝で三冠を達成した駒澤大学に1・2位を独占されるという悔しい結果であった。しかし、松並と白石はそれぞれシーズンベストを更新する走りを見せた。
レースは10kmを通過した時点で30分27秒と、昨年度よりもやや遅いペースで進んでおり、先頭集団は1km2分57秒ペースで走っていた。本学の3選手もその先頭集団に付いていき、ペースを掴んでいた。
しかし10kmを過ぎた頃から志貴が遅れ始めた。そして、約12km地点から松並も徐々に先頭集団から離れ始め、後方集団に付く形となった。一方白石は、6分遅れでスタートした1部の先頭を走っていたビライアン キピエゴ(山梨学院大)に付いていき、中盤までペースをキープした。
志貴はレースを振り返り、「青学でハーフマラソンを走る以上は、箱根駅伝を見据えているので、最低限入賞しなければならないと思っていた。しかし、このような結果になってしまったので、ハーフマラソン組全体で練習を改めなければならないと思った」と語った。
また関東インカレ全体を振り返り、「今年のチームの中で実績を一つひと積み上げていくことで自信になると思うので、チームとして、今回多くの選手が入賞できていることは、駅伝シーズンに向けていい弾みになるのではないか」と期待を込めた。
今年度は三大駅伝での王座奪還を目指す陸上競技部長距離ブロック。チーム内でのさらなる争いに期待する主将の志貴を中心に、本格的な駅伝シーズンに向け着々と準備が進められている。