本学では5月1日より、OB・OG訪問サービス「ビズリーチ・キャンパス」を大学公認として導入した。その経緯や特徴等について、進路・就職センター事務部長の平井昇さんに話を聞いた。

「近年、キャリアを考えるうえで、各会社の公式サイト等だけでは伝わりにくい会社の雰囲気や実際の仕事内容を、社会人の生の声で聞くことができるOB・OG訪問の重要性が高まっている」と平井さんは語る。人事担当者からではなく自校の先輩だからこそ、後輩のために親身になって応えてくれ、その機会だから聞くことができる情報もあるという魅力がある。

「個人情報の取扱い、ハラスメントなどが課題となり、同サービスに一本化する企業が出てきている。また、進路・就職センターでは、これまで個人情報管理の観点から、窓口に来ないとOB・OG情報を入手できなかった。そして、実際に利用した学生の訪問が成立しているか、トラブルはないかといった実態把握ができていなかった。これらが、サービス導入の背景にある」という。

 サービスの特徴について平井さんは、「学生、OB・OGとも在籍認証を必須とし、連絡先を交換せずに訪問依頼が完結したり、両者のメッセージを目視で24時間有人監視したり、企業から送付されてきた個人情報データを一元管理したりしているため、安心・安全に利用できる。また、大学独自のOB・OG名簿と相互連携できたり、OB・OG訪問のログを蓄積したりすることができる」と語った。

 最後に、学生へのメッセージを聞いた。「企業の理解をより深めるためにも大いに活用してほしいが、訪問にあたっては自校のOB・OGだからといって礼を失することなく、社会人と接する上でのマナーや当該会社の基本的情報を調べるなど、事前準備をしっかりとして臨んでほしい」。

企業研究の際には、安心して就職活動の必要情報が収集できる新サービスを使うのはいかがだろうか。