5月12日から23日にかけて、渋谷駅直結の大型商業施設「スクランブルスクエア」でフェアトレードのPOP UP STOREが開催された。そこで開催に至るまでの苦労やイベントを通して呼びかけたかったことを聞いた。
今回の企画は、国際フェアトレード認証ラベルのライセンス事業を営む、フェアトレード・ラベル・ジャパンから提案があり、本学団体フェアトレードラボに声がかかったという。はじめは本学の団体のみでイベントを進める予定であったが、フェアトレード学生ネットワークでつながった横浜国立大学や中央大学の学生なども企画に参加した。
はじめはインスタグラムを使って、学生の声を集めることから始まった。より多くの学生の意見を集めるために「2050年の〇〇」というテーマを決めたが、なかなか声が集まらず苦労したという。「Google Formsやフェアトレードラボのメンバー個人のインスタグラムも活かして、なんとか声を集めることができた」と野木愛美さん(総3)は語る。こうして集まった学生の声は500を超え、イベントの目玉として期間中、設置された。イベントに来る人は、NPOの人やSDGsに関連する会社に勤めている人が非常に多く、また課題の一環として来る本学学生もいたという。
フェアトレードの商品について、値段が高い、経済的に余裕がある人が買う高尚なものというイメージがどうにもあるように感じられる。野木さんはイベントに来た人からそういった話を聞くこともあり、イベントを開催した期間の中でも特に印象的だったという。こうした意見に対して「フェアトレードの商品は決して敷居が高いものではない。お金に余裕がある人、意識の高い人が買うものではない。気軽に手を伸ばしていいものだ。だから目に留まったら意識して買ってほしい」と勇乃菜子さん(総3)は語った。
次回のイベントの展望について「今回のイベントを通して、学生同士の交流がより深まったと感じている。他にも学生主体のイベントを企画したい。フェアトレードに興味を持ってもらえるような、イベントを中学生や高校生を対象に行うことも考えている」と野木さんは話した。最近はコンビニやスーパーでも取り扱いが増えているフェアトレード商品。あなたの小さな心がけやアクションによって、つながったり、支援できたりする人がいることを忘れないでほしい。