本学吹奏楽バトントワリング部は、吹奏楽パートとバトンパートに分かれており、様々な場所で演奏・演技を披露している。普段の練習や、硬式野球部への応援活動などについて話を聞いた。

 今回話を聞いたのは、吹奏楽パートの練習責任者の谷内陽南乃さん(法4)、応援責任者の田口寛人さん(機4)、バトンパートの練習責任者の奥田紗奈さん(教4)、応援責任者の田邉亜実さん(心4)だ。

 吹奏楽バトントワリング部の活動内容は、多岐にわたる。コンクールへの出場、大学行事・式典での演奏、体育会の試合応援から、地域の人々、企業からの依頼による演奏・演技まで様々である。地域や企業からの依頼は、今年度の課外活動の制限解除により、昨年度に比べ増えたという。また、東京都大学吹奏楽連盟の合同演奏会に参加したり、東北学院大学と合同で演奏会を行ったりと、他大学との交流も徐々に再開している。

 練習責任者の二人に活動で楽しいことを聞くと、たくさんの方に、演奏や演技で喜んでもらえることや、頑張っている選手の背中を押したり、チームと喜びを共有したりできることや、全員の音が合ったとき」だと話す。

 ただ苦労もあるという。活動内容の幅広さから練習日が多く、大会や演奏会前は体力的につらいときもあるそうだ。また、部員数が多いため、一人ひとりの様子を見るのが難しい。その中でも全員の演奏や演技を同じように高めるため、日々試行錯誤を行っているそうだ。

 4月からの約2カ月間は、硬式野球部の応援を行ってきた。東都大学野球春季リーグ戦の1部リーグでの優勝に際し、田邉さんは「一つの目標に向かって走り続ける硬式野球部の皆さんの姿を見てきたため、とても感動した。選手がいつも通りの力を発揮できるよう、東都リーグらしい空気を応援によって作り出せたら」、田口さんは「硬式野球部の皆さんなら、絶対にやってくれると信じて応援してきた。全日本大学野球選手権でも選手が力を100%発揮できるように、今まで以上に気持ちを込めて音を届けていきたい」と話していた」。

 その後、硬式野球部は全日本大学野球選手権でも優勝を果たし、18年ぶりの日本一に輝いた。「東都の試合よりも多くの観客が来場していたため緊張したが、その分いつもより多くの方々と心を一つにして応援をすることができてうれしかった。また監督の涙から、何年もかけて積み重ねられてきたものがようやく成就したのだと感じて感動した。私たちの応援を通じて、少しでもその手助けができたのであれば光栄だ」と田口さんは話す。その応援が日本一への後押しとなった。

 今後、吹奏楽パートは8月19日に江戸川区総合文化センターで行われる東京都大学吹奏楽コンクールに出場する。そこで代表権を獲得し、東京都吹奏楽コンクール大学の部に出場することを目標とする。またバトンパートは相模原祭と青山祭に向けて、練習に励んでいる。活動の集大成は、12月22日になかのZERO大ホールで開催される定期演奏会だ。今後も幅広い活躍に期待したい。