
大学への入学。それは、新たなる学びの場への第一歩を踏み出す瞬間であり、そこには新鮮な出来事への期待や喜びと、恐怖や不安という正反対の感情がつきまとう。
かくいう私も今年の春に本学に入学して、人生において大きな一歩を踏み出し、そうした感情に振り回された一人である。田舎から上京した私に友人はおらず、初めての一人暮らしも慣れないことばかりで戸惑うことが多かった。
4月1日の入学式当日。晴天の中で大きな不安と、小さな期待を背負って校門をくぐったことをほんの数日前のように覚えている。入学式の1週間前から「友達の作り方」とインターネットで調べ、付け焼刃の知識を付けたのにも関わらず結局入学式では誰とも言葉を交わすことができずに帰路に着いた。そこから、何週間か時間をかけて何とか友人を作ることができ、今はとても安心している。
人間関係を形作るまでの期間は私自身不安でいっぱいだった。しかし、今になって振り返ると自分の中で大きく成長できた期間であったように感じる。
また、初めてのアルバイト、生活管理、レポートやプレゼンテーションなど今までにない経験を入学してからの数ヵ月間で積み重ねることができた。
そして、これからもそうした初めてを繰り返していき、私は成長していくのだと思う。数ヵ月を過ごし、大学生活とは自己成長の過程でもあり、多くの可能性を秘めた大きな冒険のように感じる。思いがけない出来事に直面したときこそ、自分自身を成長させられるチャンスとして捉え、新しい世界への扉を開いていきたいと思う。これから私はどのような新しい一歩を踏み出して成長していくのか、今からとても楽しみである。