6月11日、第72回全日本大学野球選手権大会の決勝戦 が明治神宮球場で行われた。明大との試合は0対4で完封勝利し、本学硬式野球部が17大会ぶり5回目の優勝を果たした。

試合は1回に本学硬式野球部が1死1・2塁から4番の西川史礁(法3)がタイムリーツーベースを放つなどして2点を先制。その後も3回、4回とそれぞれ1点ずつを加えた。投げては今年のドラフト上位候補でエースの常廣羽也斗投手(法4)が最速151㌔のストレートを軸に、強打の明大打線を力でねじ伏せ、9回126球を投げ、ヒット7本、10奪三振を記録して見事完封勝利を収めた。

今回は本学硬式野球部を優勝に導いた安藤寧則監督と主将の中島大輔(総4)に話を聞いた。

全日本大学野球選手権を終え、安藤監督は「選手がよくやってくれた。練習の質が高く、1球1球への意識が高かった。成果として結果が出たことが本当にうれしい」と振り返る。中島は不安要素が多かったことを明かしたが、結果的に悪いときを知っていたからこそリーグ中に落ち着いて修正できたという。

優勝を導いた勝因について、中島は「一戦一戦自分たちのプレーができていた。逆転した試合があったように、リーグ戦を通してチームに自信がついた。自分たちの野球ができれば勝てると信じた結果が優勝につながった」と分析する。

決勝戦でも快投した投手の常廣について、安藤監督は「良いピッチャーから勝つピッチャーに変わった。周りにそのように見てもらえるのは本人が掴んだもの。過程の中でうまくいかなかった部分も本人が正解にしている。青学の一員として誇りに思う」と目を細めた。

チームとしての今後の目標は、秋季リーグ戦での優勝と神宮大会での日本一だと安藤監督と中島は口を揃える。安藤監督は、すべてにおいてのレベルアップと精度の向上を求め続けるために、学業と野球を日々手を抜かずにやることが大切だと考えている。「チームとして既に優勝に向けて動いている」と語る中島は、主将としてチームを引っ張ることはもちろん、初となる首位打者のタイトル獲得と、3季連続でベストナインに選出される活躍を誓った。