本学女子バスケットボール部は、17人という少人数で、学業と両立を図りながら週5日の練習を行っている。学年や学部の垣根を超えて深くつながる女子バスケ部の現在について、主将春川蘭(総4)に話を聞いた。

 春川はメリハリのある雰囲気が部の特徴だという。スポーツ推薦で入学した選手だけではないため、様々なバックグラウンドをもつ選手がそろう。勉学と部活動と休養、それぞれがしっかり切り替えなければ部活動が成り立たないと語った。「私たちは全員が選手だ。元々はマネージャーだった子もバスケットの楽しさに魅入られて選手になってくれた。そのため、全員がコート上で役割をもっている。一人も欠けることが許されない。選手全員が怪我をすることができないのは結束に繋がっていると思う」。

 しかし、このように本格的に活動できるようになったのは今年度からだ。それ以前はコロナ禍により、練習は自宅でのトレーニングのみ。対面の練習が解禁されてからも互いに距離を取らなければならなかったという。「バスケットボールは、5人でやるスポーツだ。だが、コロナ禍の間は道具もボールも共有できず、練習も1人だった。大会開催の有無もはっきりせず、モチベーションを保つことが大変な時期が続いた」。そのため、今年はスキルアップの面ではもちろんのこと、運営面でも初めての経験が多いという。夏の合宿は練習のための合宿と、8校合同の遠征合宿の2回が行われるが、その負担は大きい。それでもようやく始まった本格的な練習にメンバーは前向きだ。「今年は3年ぶりに、提携校との交流試合である東北学院戦があった。日帰りでの仙台遠征は、スケジュールとしてはすごくタイトだった。それでもメンバー全員が初めての遠征であり、良い経験になったと感じている。それから、対面になったことで、監督がアイスやジュースの差し入れをしてくれる。そのようなちょっとしたことがすごくうれしい。やっと、バスケットボールができている、部活動を楽しめてるなという実感になっている」。

 これから女子バスケ部は、9月上旬の関東大学女子バスケットボールリーグ戦にて2部Aへの昇格をかけて戦う。「体育館を使える時間も、練習に費やせる時間も有限だが、今の代は短時間で集中できる子たちがそろっていると思っている。夏の合宿や練習を乗り越えて、2部Aへの昇格を目指したいと思う」と語った。