本学居合道部は、今年度開催された第55回東日本学生居合道新人戦で優勝・3位・ベスト8、昨年の第55回東日本学生居合道大会で団体戦優勝と個人戦準優勝・3位(2名)という輝かしい結果を収めている。今回は、居合道部主将の今井洵之介(国政3)と坂井柊介(シ2)、平野友稀(英2)の3人に話を聞き、その魅力や今後の目標に迫った。
まず、居合道とはどういう競技なのか聞いた。主将の今井は「居合道とは、納刀した状態から仮想敵を殺すまでの一連の動作を型として演武する武術・武道のこと。日本全国に様々な流派が広がっているが、我々は夢想神伝流を受け継いでいる。また、東と西では流派や体運びも全く異なるので、そこが醍醐味の1つでもある」と説明した。
居合道部は現在18人が所属していて、全員が大学に入ってから居合道を始めている。「文武両道の部活なので、単位や成績をしっかりとって、そのうえで部活に取り組むことができるのがこの部活の特徴だと思う」と今井は話す。
稽古内容は、型の練習や木刀同士での打ち合いが基本で、中でも1年生は、技や刀の使い方について覚えることから始めるそうだ。練習は基本的に週に3回だが、中には週に6、7回練習する人もいるという。また、今井の代になったからは他大学との交流を盛んに行っている。
続いて、直近の第55回東日本居合道新人戦を振り返ってもらった。優勝した平野は「例年よりも開催が遅れたこともあり、技術を高めてきたライバルが多かったので、接戦となり、熱い試合だったと思う」と回顧した。3位の坂井は「トーナメントを見た時に平野と準決勝で当たることが分かっていて、同じ道場で一緒に稽古している平野には勝ちたいという思いでやってきた。結果としては負けてしまったが、負けた相手が平野でよかったと思う」と語った。
さらに、居合道部の最大の魅力について3人に話してもらった。坂井は「人とのつながりが深いというところだが魅力だ」と答えた。居合道は珍しく、競技人口も少ないため、他大学の居合道部とも深いつながりがあるという。今井は居合道で使用される刀に注目して答えた。「日本刀を使う武道が少ない中、武士の時代における護身術を実際に学ぶことができるのが非常に魅力的だなと思う」と話す。平野は、自分と向き合えることに魅力を感じたという。どの型も自分がどう動くかが重視され、先生方から指導を受けたとしても最後は自分の感覚次第だと語る平野。その指導をいかに自分に落とし込み、実行できるかが居合道という競技の良さだそうだ。
最後に、今後の目標について、今井は12月に開催される全日本学生居合道の団体戦優勝を目指すと話した。それと同時に、東日本学生居合道大会の団体戦2連覇も期待される。東日本で強豪校として知られる本学居合道部。今後の活躍が注目される。