青山祭の目玉企画であるトークショー。今年はドラマ『ばらかもん』で主演を務める等、数多くのドラマで活躍中の俳優杉野遥亮さんが出演。会場に入った瞬間から大歓声で迎えられ、トークショーが始まった。

 本学の印象について「おしゃれだし、かっこいい人やきれいな人がたくさんいて素敵」と笑顔で語る杉野さん。ドラマ『ばらかもん』の話では「表現する人たちの苦しさや葛藤に共感できるところがあり、そこを演じることができたのは面白かった」と演じるうえでの思いを振り返る。また現在も放送中の大河ドラマ『どうする家康』については「演じた役は老後までの一生分を演じたので、自分と役の成長をリンクさせることを意識した」と役作りでの裏話を明かした。

 続いて杉野さんと本学生による質問・お悩み相談コーナーが行われた。このコーナーは、事前に本学生から集めた質問を箱の中から取り出し、そこに書いてある質問に杉野さんが答えるというもの。「来週テストがあるが、おすすめの暗記方法はあるか?」という質問には「みんなのほうが得意だと思うよ」と切り出し「セリフは感情だからまず感情を理解して、その後にセリフがついてくることで覚えられる」と興味深い覚え方を教えてくれた。

大学受験の時には建築学科を目指していた杉野さん。もし俳優になっていなかったら「『大改造!!劇的ビフォーアフター』に影響され、建築について考えていたが、今思えば建築よりインテリアについて考えることが好きだった。だからインテリアデザイナーをやっていたと思う」と明かした。休みの日の過ごし方についてという質問に対しては「自分の仕事は芸術的な要素が強い。だから美術展に行ったり音楽を聴いたりして、自分の思ったことをインプットしている。でもこれは仕事の一環なのでオフという感じがあまりない」と仕事の核心をついた。

最後に杉野さんは「青学の皆さんは熱量が高くて、何を言っても歓声が上がりうれしかったし安心できた。会場の皆さんと良い時間が作れてよかった」と締めくくり、大歓声の中トークショーは幕を閉じた。