11月22日、明治、青学、立教、中央、法政の5大学が10000mのレースで競う「MARCH対抗戦2023」が開催された。箱根駅伝の前哨戦と言える本大会で、本学は見事優勝し3連覇達成となった。
普段のトラックレースとは違い、光の演出や音楽とともに走る本大会。演出は昨年よりもさらなる進化を遂げ、盛り上がりを見せた。各大学の応援団やチアリーディング部、吹奏楽部、観客が選手たちを鼓舞し、多くの自己ベストが誕生した。
レースは4組行われ、個人上位8名のうち、6名が本学選手となった。本学チームの平均タイムは28分27秒19、2位に入った中央大は29分26秒83となり、大きく差をつけ、強さを見せた。
3組目トップとなった宇田川瞬矢(総2)は、皆渡星七(営2)と共にレースを引っ張った。後半、先頭から少し距離を空ける展開もあったが、ラスト1周で驚異的なラストスパートを見せた。
最終4組では、出雲駅伝や全日本大学駅伝に出走した選手が多く登場した。場内では配布されたペンライトを振って応援するなど、盛り上がりが最高潮に達していた。見事個人優勝に輝いた佐藤一世(総4)は、先頭集団に地道に付いて行く戦法をとった。ラスト1周手前で先頭に飛び出た湯浅仁(中大4)と競り合い、28分11秒00でゴールし、大会記録を更新した。
来年1月2日、3日に開催される東京箱根間往復大学駅伝競走は、記念すべき100回大会を迎える。エントリーメンバー16人が発表された。さまざまなレース展開、演出、応援により、最初から最後まで目が離せなかった本大会の結果は、いかに繋がるか。今から期待が止まらない。
〈選手コメント〉
白石将隆(社2)
レースを振り返って「後ろから追い上げてきていた法政の選手が来た時に焦りを覚えた。なんとか抜かさなければと思ったが、最終的に負けてしまった。ここで諦めたら全ての練習が無駄になると思い、全力で挑んだ」
石原正翔(地2)
Qレースを振り返って
「途中から先頭集団に離されてしまったので、そこが自分の課題だと思う。今回は60%程、自分の実力を出せたと思う」
皆渡星七(営2)
Qレースを振り返って
「今回のレースは激しいデッドヒートとなったが、宇田川が後ろにいることを考えると、もっと前に出るべきだった。自分の100%は出し切れた」
Q箱根駅伝に向けて
「チームを底上げできる走りをしたいと思う」
宇田川瞬矢(総2)
Qレースを振り返って
「勝つつもりではいたが脚は自分が思っている以上調子がいい感じではなかったので、これで本当に行けるのかなと思っていた。5000mまで我慢して、途中休んで、ラスト差せる位置にずっといようかなと思った。試合途中で考えたプランだったが、いい感じにできてよかったと思う」
Qラストスパートについて
「天性のスピードで絶対に負けないなと思っていたので、最後勝ち切れたのでよかったと思う」
Q箱根駅伝に向けて
「1500mランナーとみんなに思われているかもしれないが、平地区間など大事な往路も狙っているので、箱根駅伝では、5区以外どこでも狙えるような走りをしていけたらなと思う」
太田蒼生(地3)
Qレースを振り返って
「今は結構強化期間中なので、合わせたい状態で大体想定通りぐらいの走りができた、というのはよかったし、順調なのかなと思う」
Qタイムについて
「自分の得意なレース運びを今日はやってみようかなということで、今日は後ろから入って、という感じで余裕をもっていったが、その中で一応自己ベストを更新できた。やはり得意なレース展開でもっていけば予定通りで走れると思った」
Q箱根駅伝に向けて
「もう少しトレーニングをしっかり積んで、調整をしっかりして、全日本大学駅伝の二の舞にならないように、箱根では区間賞を目指して頑張りたい」
佐藤一世(総4)
Qレースを振り返って
「後半が勝負の決め所だった。そこを勝ち切ることができて自信になった。初めてのMARCH対抗戦ということですごくワクワクしていた」
Q最終4組を任されたことについて
「4年生として最後のトラックレースになる。絶対1位になるぞという気持ちで挑んだ」
Q箱根駅伝に向けて
「箱根駅伝は大学4年間で集大成となるので、4年間の思いをすべてぶつけられたらと思う」