12月12日、青山キャンパスのガウチャー記念礼拝堂前にて「陸上競技部(長距離ブロック)第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)出場壮行会」が行われた。原晋監督をはじめ、大会に登録された16人の選手が箱根への思いを語った。
原晋監督
監督就任20年目で、16年連続の箱根駅伝出場となる。
「100回大会は最低のノルマとしてはシード権獲得、シード権獲得だけでは喜んでもらえないチームに成長しているので、優勝を目指して取り組んでいく。今年のテーマ(大作戦)は『負けてたまるか大作戦』。国語が得意ではないが、負けるか大作戦だと受身的な感じなので、負けてたまるか、攻めながら勝つ、と積極的な言葉だと思う」
「負けてたまるか」というのは陸上競技部の部員たちへのメッセージと共に、本学学生に対してのメッセージとなっている。
「特に4年間、コロナ禍においていろいろなことで学生生活に苦労しただろう。そんな中でも負けてたまるかというような思いのなか、学生生活を楽しく過ごしたと思う。特に4年生は就職活動でも様々な苦労があったと思う。しかし、負けてたまるかという思いでその苦労を乗り越えてきたのではないか。私たち駅伝チームも1年間いろいろなことがあったが、最後は志貴キャプテンが中心となって一丸となり、今一強と呼ばれる駒澤大学に対して負けてたまるかという思いで、戦っていきたいと思う。1月2日、3日はテレビの前で、また沿道の前で大きな声をあげて応援してほしい」
志貴勇斗(キャプテン)(教4)
「勝てる16人が集まったと思う。ここまで来られたのも、強い4年生(昨年度メンバー)が抜けてから新体制となり、自分たち4年生が引っ張り、下級生がついてきてくれることによってできた新しいチームのおかげ。箱根路で1秒でも早く襷をつないで優勝をできるよう頑張る。また、これまでたくさんのサポートのおかげでこのように走れている部分もあるので、監督やコーチ、応援にきてくれる人たちの思いを背負って全力で駆け抜けたいと思う。最後に、やはり応援が力になる。1月2日、3日、たくさんの応援を背に選手一同頑張るので応援してほしい」
小原響(国経4)
「4年目にして、初めての箱根エントリーとなった。個人としては全日本駅伝4区区間7位ということで悔しい結果になったので、箱根駅伝ではその借りを返したいと思う。また、チームとしては前回大会3位という成績を受け、今年度は4年生中心となって必ず優勝するという思いで、チームを作ってきた。先頭で大手町に帰ってきたい」
松並昂勢(営4)
「昨年までは箸にも棒にもかからず、16人のエントリーメンバーを端から見るような立場だったが、この1年、監督やコーチ、チームのメンバーに支えられてここまで来られたと思う。箱根駅伝当日にはその思いをぶつけて区間賞を取る準備はできているので、期待してほしい」
山内健登(史4)
「4年目にして、16人のメンバーに初めて入ることができた。出雲駅伝、全日本大学駅伝でしっかりと走れているので、箱根駅伝では区間賞の走りをしていきたいと思う。また、負けてたまるか大作戦ということで、僕たち4年生は負けてたまるか世代ということになるので、しっかりその世代として胸を張って走っていきたい」
白石光星(地3)
「今年も幾度となく思わぬアクシデントにより崖っぷちに立たされることが何回もあったが、ピンチをチャンスに変え、持ち前の対応力、忍耐力で押し切ってきた。箱根当日はピンチをチャンスに変える逆境力があるので、爆発力を見せられるような走りをしていきたい」
田中悠登(営3)
「私は壮行会が一年で一番楽しみなイベントと言っても過言ではない。と言うのも過去2年間何か面白い話をしたくてスピーチをした結果、2年連続でネットニュースに取り上げてもらった。なので今年も3年連続で取り上げてもらえるように期待している。2日前の相模原キャンパスでのスピーチが何点であったか隣にいる野村くんに聞いてみたところ70点、今の僕の足の状態も70点と、あと30点はここにいる皆の力で100点にしてもらえればと思う。当日は1月3日大手町に『青山学院大学2年ぶり7度目の総合優勝』とそのような実況が響き渡ることを祈って、これから3週間弱全力で頑張っていきたい」
野村昭夢(史3)
「今回で初めての箱根駅伝エントリーメンバーとなった。自分自身10月に行われた出雲駅伝1区で不甲斐ない走りをしてしまったので、箱根駅伝ではチームの優勝に貢献できるように一生懸命走るので応援してほしい」
宇田川瞬矢(総2)
「今回16人のメンバーに選んでもらった。ここまで必死にやってきて、あとは優勝するだけなので、かなりの犠牲を払って単位も犠牲になってちょっと留年が怪しい。そんな中で16人に選んでいただいて、しっかり自分の持っている力を発揮して優勝するだけなので皆さんの応援を期待している」
塩出翔太(教2)
「去年は16人メンバーに選んでもらったが、出走することができず本当に悔しい思いをした。今年1年間は出雲、全日本と出られなくて本当に箱根一本に絞って練習してきた。また、1年間チームを引っ張ってくれた志貴さんが16人メンバーから外れてしまったが、その思いを自分が受け継ぎ、しっかり箱根路を走っていきたいと思う」
皆渡星七(営2)
「この度16人メンバーに選んでもらった。正直に言うと、自分はあまり陸上が好きではない。しかし、今年1年でチームのメンバーやコーチ、キャプテン、監督など多くの人たちに支えてもらって、自分の陸上に対する情熱や自分がやってきたことへのプライドがついてきて、自分の中の思いが変わってきた。そう思わせてくれたチームのために恩返しできるような走りをしていきたいと思う」
平松享祐(法1)
「今僕がここに立てているのはたくさんの方々のおかげでもあるが、特に同期の鳥井健太のおかげでここに立てていると思う。エントリーメンバーに選ばれるというのがゴールではなくスタートだと思っている。鳥井を始めエントリーメンバーに外れてしまった選手の分の思いも背負って箱根駅伝に臨んでいきたいと思う」