9月14~17日に、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で天皇賜盃第92回日本学生陸上競技対校選手権大会が開催された。今回は、女子400mHで5位入賞を果たした青木穂花(教4)に話を聞いた。青木は4年連続で全日本インカレの女子400mH決勝に出場している。

まず、決勝を振り返ってもらった。自分の理想とする走りと優勝を目標に今大会へ向けて準備してきた青木。「300mくらいまではイメージ通りの走りだったが、そこから調子が上がらず、不安な気持ちが出てしまったレースとなった」と語る。また、優勝候補の山本亜美(立命大3)が決勝を欠場したことで早稲田大学の表彰台独占が期待されていた今大会。青木は、表彰台独占の阻止とともに自分のレースに集中して挑む、という思いでスタートラインに立ったそうだ。

最後となった全日本インカレへの思いについて聞くと「これまで3年間入賞することはできたが、納得のいくレースではなかった。今年は有終の美を飾り、4年生として後輩たちの印象に残るようなレースをしたいという思いがあった」と話す。また、焦りや不安など様々な思いを抱えた大会だったという。

次に今シーズンを振り返ってもらった。前半は理想的なレースができていた一方、後半はなかなか思うとおりに走ることができなかったという。「残りのレースはもう少しいいレースができたらいいなと思う」と語った青木は、今年の10月13~17日に鹿児島で開催された特別国民体育大会に福岡県代表で出場し、女子400mHでは3位、成年少年男女混合4×400mRでは大会新記録での優勝に輝いている。

本学短距離の女子主将でもある青木。今大会を振り返って「高い目標をもって一緒に取り組んできた中で、悔しい部分が大きいけれど、選手のチームに対する思いの強さを感じた4日間だった」と答えた。さらに、次の世代へのメッセージを聞くと、ここまでついてきてくれたことへの感謝を伝えるとともに「これから不安を感じたり、壁にぶつかったりすることもあるかもしれないけれど、自分とチームの仲間、先生方を信じて頑張ってほしい」とエールを送った。

400mHの魅力も聞いた。青木は、集中力やコンディションによって一気にレース展開や記録が変わるところを挙げた。それはハードル間の歩数を決めていることが影響していて、そこが400mHの難しくかつ面白い部分だという。

さらに、練習の裏側も明かした。金子が青木をライバルに挙げたことについて聞くと「練習のライバルはずっとひとみ。冬季練習や夏季の強化練期間も一緒に走って競い合ってきた」と笑顔で話した。

最後に、今後の目標について聞いた。卒業後は実業団で活動する青木。「もう一度自分を見つめ直して、来年の競技生活でいいスタートを切りたい」と語った。今後の青木の挑戦や新体制となる短距離ブロックが注目される。