新学期でサークル選びに迷っている学生も多いだろう。今回は、新聞編集委員会で実際に活動している委員2名に話を聞いた。

入部して1年になる田中丸怜子(営2)は、陸上競技部など、スポーツ面の取材に積極的に足を運び、これまでさまざまな記事を執筆してきた。入部したきっかけについて「元々スポーツが好きで、新歓で『スポーツ好きの人におすすめ』と言われその言葉に惹かれた」と振り返る。野球をはじめとするスポーツ観戦が趣味の田中丸は、大会で活躍する本学の部活や愛好会の選手に、取材で実際に話を聞けることに魅力を感じたそうだ。実際に活動してみての感想を聞くと「絆記録会や駅伝の取材で選手に話を聞けたことが印象に残っている。取材を通してファンは立ち入れないところまで入ることができ、選手と実際に関わることで元々好きだったスポーツがより好きになった」と話した。

新入生に向けて田中丸は「大学で何か新しいことを始めたいと思っている人にとって、新聞編集委員としての活動はぴったりだし、慌ただしい新生活の中でも比較的チャレンジしやすいことだと思う。ぜひ少しでも興味があったら新歓に足を運んでほしい」と話した。

次に、現在相模原面を中心に責任者として紙面のレイアウト作りなども行っている坂口七蛍(地3)に話を聞いた。坂口は、新聞委員になってよかったことを「取材を通して色々な人の話が聞けて、視野が広がること」と話した。特に印象に残っている出来事として相模原キャンパスの近くにあるパン屋への取材を挙げる。「取材に行く前はごく普通のパン屋だと思っていたが、実際に話を聞いてみると障がいを持つ人の雇用に力を入れているお店だった。お店づくりに対する思いを聞くことができ、また取材終わりにはパンをもらうなど、心が温まった」という。取材を通しての人とのつながりもこの委員会の大きな魅力と言えるだろう。

また、9月号の教員特集では、理系の学部の先生に話を聞く機会があったそうだ。「私は文系の学部に所属しているので、これまで知らなかったことを知ることができた。普通の大学生活を送っていたら絶対に関わらなかったであろう人の話を聞けて知見が深まった。」と振り返る。

一方、入部したばかりの頃のことについて「最初はどう記事を書いたらいいのか分からなかった」と当時の不安を口にした。「それでも自分なりに記事を書いて、他の委員にチェックしてもらったときに褒められるとうれしい」と新聞委員ならではのやりがいもあると坂口は語った。

最後に、本委員会はどんな団体か尋ねると「自由」という言葉が返ってきた。「この委員会はスポーツが好きで入部してくる人もいれば、文章を書くのが好きで入部してくる人もいる。きっかけや得意なことは人それぞれで、だからこそのチームプレーがある」と話した。

人生でたった一度の大学生活、サークル選びは4年間を彩るのに重要な要素だろう。委員全員の個性が詰まった部室で、皆さんに会えることを楽しみにしている。