昨年の5月に発足したITFテコンドーサークル。今回は、主将の小野空(国経2)と副主将の田口一統(英2)に話を聞いた。

まず、テコンドーとはどのような武道なのか教えてもらった。テコンドーとは、主に蹴り技を極める韓国発祥の武道だ。蹴りのボクシングとも呼ばれ、蹴り技が多彩なことが特徴だという。また、テコンドーには級と段を示す帯があり、ITFテコンドーでは10級~1級の各級と初段~9段で帯の色が分かれている(段は統一で黒帯)。

テコンドーにはワールドテコンドーを指すWTと国際テコンドー連盟を指すITFの2つの系統があり、本サークルはITFに加盟している。テコンドーの源流はITFで、WTのテコンドーは現在オリンピックの正式種目に選ばれている。

次に、本サークルの詳細について聞いた。現在は、マネージャーも含めて10名おり、主に金曜日と日曜日に練習を行っているという。練習の内容は帯の種類によって少し異なるが、基本としては基礎体力・運動能力を鍛えながら、昇級試験に向けて指導を受けているそうだ。田口は「昇級課題では、トゥルと呼ばれる型の試験や級によってはマッソギという組手の試験を行うことがある。また、韓国語の技名に関する試験もあるので、1つだけ突出していても昇級できるわけではない」と教えてくれた。

4月23日には東京大学テコンドー部と練習を行い、他大学との交流を図ったという。今年の2月に国立代々木競技場で開催された全日本テコンドー選手権大会では、小野が学生連盟の一員として男子団体戦マッソギに他大学の選手とともに参加した。

最後に今後の目標を聞くと、田口は「選手としては、学生大会に出場し、結果を残したい」と語った。小野は「このサークルを立ち上げた理由の1つとして、テコンドーを普及したいという思いがあった。これから多くの人に活動を見てほしい」と話した。

発足から1年。普段の練習に加え、SNS等での発信や他大学との交流、昇級試験などで精力的に活動を続けてきた本サークル。本学でテコンドーが広く認知される日は近いだろう。

主将の小野空(右)と副主将の田口一統(左)