第103回関東学生陸上競技対校選手権大会が5月9日〜12日に国立競技場で開催された。本学陸上競技部は短距離ブロック・長距離ブロック共に多くの種目で入賞し、大活躍の大会となった。

12日には男子2部5000m決勝が行われ、鶴川正也(総4)が13:36.41で優勝となった。

レースは留学生が引っ張る形で進み、同レースに出場した野村昭夢(史4)と追いかける展開になった。鶴川は余裕のある動きで徐々に順位を上げ、残り一周では先頭集団4人の中で鶴川は3番手となりそれぞれがスパートをかける中、ラスト100mで鶴川が懸命な腕振りの走りで先頭を駆け抜けた。4年連続で同種目の決勝に残り、2年、3年次には日本人トップ全体3位という結果を残していた鶴川。昨年は優勝を目指していたがあと一歩のところで届かなかったことも踏まえ、大会後のインタビューでは「3年間悔しい想いをしてきたので、4年目で優勝できてうれしかった」と語り、会場を沸かせた鶴川の渾身のラストスパートは今までの思いをぶつけた走りとなった。

優勝の決め手となった鶴川のラストスパート

優勝できた要因として「去年・一昨年と比べトレーニングを順調に積むことができていたので、自信をもってスタートラインに立つことができた。また、最上級生としての自覚が競技や生活に影響を与えてこのような結果に繋がったのだと思う」と振り返った。

また鶴川は日体大長距離競技会で6月2日、13分24秒90をマークし青学記録を更新。

このタイムにより日本陸上競技選手権出場にも期待がかかる。ラストイヤーとなる鶴川の箱根駅伝までの力走を見届けていきたい。