5月22日、本学スポーツチャンバラサークル修刀会の練習に体験参加した。

スポーツチャンバラも一般的な武道と同様に礼に始まり礼に終わる。次に長さ100cmの長剣を使用し面に向かって真っすぐ打つ抑え打ち、扇状に剣を開いて打つ扇打ち、脱力が重要な小手の回打ち、スポーツチャンバラの特徴でもある足の扇打ちの四種類の基本打ちを行った。小手の回打は脱力することが大事で、運動時に力みがちな自分にとってはこの打ち方が一番苦労した。

基本打ちの後は長さ60cmの小太刀を使用し周り稽古を行った。周り稽古は二人一組で試合形式の稽古をし、勝敗がついても制限時間内は戦い続ける。対戦ということもあり楽しさがある一方、今回体験した練習の中で一番疲れるメニューであった。実際、周り稽古は新入生はもちろん、上級生にとってもスタミナを消耗するという。この追い込みが、試合での良い結果に繋がっているのだろう。

周り稽古の様子

少し休憩をはさみ、四対四の団体戦形式の試合を、この日練習に参加した新入生と一緒に行った。自チームは自分の面での一本を含む二点を先取したが、その後追いつかれ、白熱した試合は二対二の引き分けで終了した。緊迫した一対一で面を打ち取った時に得られる解放感、爽快感はスポーツチャンバラの魅力の一つだろう。

試合後は剣道と似た両手で長剣を持つ長剣両手、二刀流の二種目を体験した。二刀流では長剣と小太刀の二本を持ち、小太刀でガードし長剣で攻めるという戦法が主である。両手を動かすため体力の消費も激しく、頭脳戦も繰り広げられる高度な種目で、実際にやってみると、長剣での攻撃に意識が偏ってしまい、小太刀で自身の面を全く守れず、面を打たれてしまった。相手を見ながら器用に両手を使うことの難しさを実感した。最後に黙想し心を静め、礼をして練習は完全に終わりである。

二刀流の練習

体験してみたことで、スポーツチャンバラの競技としての奥深さや武道に通ずる一面があるということを知ることができた。また、気さくなメンバーが多く練習の合間の休憩時にはアットホームな空気が流れていた。このオンとオフのメリハリがしっかりしている点も魅力の一つだった。練習後には、愛好会代表の宮﨑寛之さん(国経2)に今後の目標について話を聞いた。「まずは新入生とともに参加する6月の新人戦でいい結果を残すこと。そして大学としては現在所属している3部リーグから2部への昇格も目標の一つ」だと意気込んだ。長期的な目標は「愛好団体の存続であり、昨年度公認愛好会に認定されたので、それを継続していきたい」という。まずは6月の新人戦、春季関東学生大会での活躍に期待したい。

気さくなメンバーとアットホームな雰囲気を築く