女子1部三段跳決勝では、大塚葉月(コ3)が2連覇を果たした。3本目はファールだったが、その時点でトップ8に残り、後半の3本に挑んだ。4本目には12m79を跳び、これが優勝の記録となった。
決勝を振り返り、大塚は「1、2本目は踏み切りが合わず、さらに他選手の記録が予想以上に良かったので少し焦りがあった。だが、そこから少しずつ自分の跳躍ができるようになり、4本目にそれが記録として出たと思う」と語った。
2連覇については、チームのためにいい順位で終わることと、ライバル選手に勝つことの両方を達成できて安心したそうだ。
男子2部400mHでは、狩野健太(物4)が念願の初優勝を飾った。予選・準決勝を順調に通過し、迎えた決勝。前半から飛ばしていた周りの選手を気にすることなく、後半で徐々に前に出てゴールした。2位との差は約0・8秒で、最後の関東インカレを圧倒的な走りで締めくくった。
決勝を振り返って、狩野は「動きが硬かった予選・準決勝と比べ、同期との勝負に勝ちたいという思いで走った決勝はプラン通りの内容になった」と語った。前回大会、狩野は予選をトップで通過したものの、その時に足を痛めて表彰台に登ることができなかった。「これまでは、ここぞという場面で負けてしまっていたので、ラストイヤーで勝つことができて本当によかった」と初優勝の喜びを噛み締めた。
今年の4月21日に法政大学で開催された第79回法政大学競技会の400mHで50秒51を出し、自身が保持する青学記録を再び更新した狩野。しかし、良すぎる記録が出たことで今大会に向けた調整が難しく、調子も落ちてしまったという。「今大会では、スピードを無理やり出さなくてはという思いがあった。それが動きの硬さにつながってしまった」と自身の走りを省みた。
最後に、両選手に今大会の振り返りと今後の目標を聞いた。大塚は「優勝することはできたが、目標の一つだった13m台は達成できなかったので、次の日本学生個人選手権で達成したい。また、全日本インカレでは、2022年に船田茜理が打ち立てた学生記録(13m81)を目指し、頑張りたい」と意気込んだ。他にも、冬季練習を通して伸びたスピードを三段跳に活かしていけるようにしたいと話す。
狩野は「主将として、結果でチームを引っ張るという役割を果たし、個人では優勝することができて良かった」と振り返った。今後の目標としては、今回出せなかった今大会の大会記録のタイムを、全日本インカレで出すことを挙げた。「全国大会で、決勝に出場することを四年間目標にしてきた。大学生としては、最後にそれを達成したい」と力強く話した。