WEBのコンサルティング事業やメディア事業、広告の運用などの事業を行う「株式会社オークス」。今回は、代表取締役社長を務める、柏倉元太さん(22年度・済卒)に話を聞いた。
柏倉さんは本学在学中の2021年に起業した。起業を決意した背景には、コロナ禍による影響で、勤めていたインターンが中止となったことがあるという。同じような事業を行う別のアルバイト先やインターン先を探すのではなく、起業したことで得たものとして「一つの事業に対してフルコミットできること」を挙げた。
また、大学で受けた講義でビジネスの基本を理解できていたことも、自ら起業するにあたって自信につながったと明かした。
インターンの始め方に関して柏倉さんは、就職活動のために行うか、自分のやりたいことをより専門的に学ぶために行うかの2種類があるという。柏倉さん自身は後者の理由でインターンを始めたという。そして、自分のやりたいことをより専門的に学ぶために行うことを大学生にも勧めている。
その理由として「自分のやりたいことをやり続け、結果的に仕事に結びつく方が良いと思う」と自らの経験を振り返り、教えてくれた。
本学を卒業した後、柏倉さんは「株式会社サイバーエージェント」に入社し、一年あまりで退職した。そして今年「株式会社オークス」を設立するに至った。
一度就職した理由として、「自分の事業よりも規模が大きいことと、違うスキルを用いるビジネス経験を積めることに魅力を感じた」と語る。この企業で働くという経験から自分で事業を展開する方が楽しいということに気づくことができたという。「今では一人一人の顧客と向き合うやり方が自分は好きだとわかった」と笑顔で語った。
最後に柏倉さんは、本学学生に向けて「大学生でいる間は時間があると思うので、いろいろな価値観に触れ、最終的に自分がのめり込めるものを見つけてほしい」とエールを送った。
長いようで短い四年間の大学生活を有意義に活用していきたいものだ。