
箱根駅伝を支えたのは、部員だけではない。今回は、本学陸上競技部長距離ブロックをサポートしている株式会社りらくの萩野絵里香さんと、実際に選手への施術を担当したトレーナー(普段は「りらくる」でサービスを提供するセラピストの育成業務も行っている)にも話を聞き、サポート内容や選手たちへの思いに迫る。
サポートは2021年に始まった。具体的な内容としては、長距離ブロックの選手へヒアリングを行い、施術プランを明確にした上での30分間の施術がある。主に疲れている部位や怪我をしている部位などを確認しているそうだ。また、施術では親指の面を広く当て、鋭く、深く、強圧にならないよう意識しているそうだ。また選手と関わるなかで認識した過度なトレーニングによるけがのリスクやケアの重要性を、セラピストの方々を通じてお客様へ周知しているという。「選手へ提供している施術から生まれた手技をメニュー化していて、スポーツをしている利用者からの評判もいい」と萩野さんは語った。
株式会社りらくの企業理念は「ほっとするとここころとからだほぐしでかがやく日々を創る」だ。セラピストの人たちや従業員も含めた、りらくるに関わるすべての人の輝く日々を創る手伝いをしたいという。施術を受ける選手たちにとって、りらくると関わる時間はまさにほっとするものなのだろう。
最後に箱根駅伝に挑む選手たちに向けて「箱根駅伝を走ることができるのは往路、復路あわせて10人。その10人は長距離ブロック部員全員の代表となるので、大変なプレッシャーを感じていると思う。チーム全員の思いのこもったタスキをつなぐ選手たちが全力を尽くしたと言えるようなパフォーマンスを発揮できるよう、お手伝いをしていきたい」とメッセージを送った。その思いは、フレッシュグリーンのタスキに乗り、箱根駅伝連覇達成の原動力となったはずだ。
(一部回答は箱根駅伝前のものとなっています)