本学軟式野球部は、3月から6月にかけて行われた春季リーグ戦にて2位という成績を収め、西関東ブロック代表決定戦の決勝進出という結果を残した。春季リーグと代表決定戦の戦いについて、主将の笹原勇希(法3)に話を聞いた。

本学軟式野球部は春季リーグで10試合を戦い7勝3敗という成績で2位であった。笹原は春季リーグの試合を振り返って「開幕当初は気持ちが浮つく部分もあり『守りからリズムをつくる』というチームの色に合った戦いができず、勝ちきれなかった試合もあった。しかし、徐々に守備陣が安定し、守りからリズムを作れるようになった。その結果として流れができ、打線も好調になってきた。後半戦では得点を積み重ね、勝ち星をしっかり拾えた。総力戦の結果として2位という結果を残せたのは、チームとしての成長を感じた」と話した。

春季リーグで2位となった本学は、全国大会への出場権を賭けた西関東ブロック代表決定戦へと進んだ。初戦の東海大学戦では、6対5と逆転勝利を収めた。勝てば全国大会が決まる法政大学戦では、終盤まで1点をリードするも9回に逆転され、惜しくも全国大会出場とはならなかった。笹原はこの戦いについて「日程的に厳しい連戦の中、よく戦ったと思う。2戦とも良いチームが相手で、紙一重の勝負だった。全員が力を出し尽くした結果だ」と振り返った。

 昨年、軟式野球部は秋季大会で全国大会出場をつかみ取った。その原動力となった鉄壁の内野陣の多くが引退し、大きくメンバーが変わった。しかし、2月のキャンプから守備をメインに練習して守備力の向上に努めた。そのことが、現在のチームの好調につながっているという。

 「軟式野球は硬式野球に比べてボールが飛びにくく、跳ねやすいため守備が格段に難しい。しかし、ボールが柔らかい分、怪我のリスクが小さくプレーが続けやすいという魅力がある」と笹原は言う。実際、笹原も小学生から高校生まで硬式野球の選手であり、肩の怪我に悩まされることもあったそうだ。大学でも長く野球を続けたいという思いと、チームの雰囲気の良さを見て、本学軟式野球部への入部を決めたという。

 春季の全国大会出場はならなかったが、秋にもまた全国大会出場の機会がある。笹原は秋に向け「今回の敗戦の悔しさを忘れず、夏の練習で力をつけ、秋は必ずリベンジしたい」と語った。「守り」からリズムを作り必ず全国大会への切符を掴み取ってほしい。