弓道部は、現在48人が所属する体育会の部会である。今回はその活動や弓道の魅力について、弓道部女子主将の佐藤美沙(国政4)に話を聞いた。
当部は各学年15人前後で構成されており、そのうち約6割を未経験者が占めている。昨年度の東京都学生弓道連盟リーグ戦においては男子の部がⅣ部において3位、女子の部がⅢ部において3位でいずれも残留という結果を残している。
活動は週に3、4回、駒沢オリンピック公園弓道場などの施設で練習をしている。内容は、的に向かって弓を引き続ける「射込み」と試合形式の「立」を中心に行い、男女や学年関係なく、部員同士が教え合って活動しているという。
佐藤は、友人に誘われた体験会で先輩の弓を引く姿を見て、その格好良さに憧れて入部したと語る。また「弓道を通じて1つのことに集中することで自分と向き合い、自分を見つめ直すことも弓道部だからこそできることだ」と話した。
弓道の魅力について佐藤は「的中音や弦音の爽快感、無駄なく洗練された所作の美しさなど、視覚や聴覚に訴えるものがある」と述べた。加えて「弓道は中り(あたり)外れの結果が分かりやすいので、中ったときの喜びは格別に感じる」と語った。
今年度の弓道部の目標は、男子の部はⅢ部へ、女子の部はⅡ部への昇格を目指すことだそうだ。ただ、佐藤は「昇格は単なる通過点。将来的には男女ともⅠ部で常に上位争いをするような弓道部となる土台を築いていきたい」と展望を語った。その上で「主将として自分の練習態度で背中を見せ、良い模範となれるよう意識している」と主将としての強い志を見せた。
集中力や礼儀作法を身につけるだけでなく、生涯を通じて楽しめるスポーツでもある弓道の世界に触れてみてはいかがだろうか。