4月1日に開幕される東都大学春季リーグ戦に向けて練習に励む、本学の硬式野球部。今回は安藤監督と主将である中島大輔(総4)に話を聞いた。

 まず、昨季リーグ戦の優勝がかかった試合で、駒大に惜敗したことについて聞くと「日々の積み重ねが足りなかった。だが、昨季春季リーグでは最下位争いをしており、上と下の争いができたのは本学だけなので、来季に活かしたい」と中島は話した。また、「優勝を掴み取るためには、まだまだ足りない要素が多かった。日頃からこだわりを持って、細部まで行う妥協しない精神が大事だ。そして、1試合を貴重な財産として扱うべきだ」と安藤監督は振り返った。

安藤寧則監督

 

代替わりが行われ、昨年の11月、主将に就任した中島。人生において主将を務めるのは、このチームが初めてだという。中島は「同世代から助けてもらい、支えてもらっている。山田拓也前主将(23年度・済卒)から気負いすぎないようにとアドバイスをもらっているので、自分らしくチームを引っ張っていきたい」と意気込んだ。

 また、中島は昨季リーグ戦でベストナインに選出され、さらには侍ジャパン大学代表候補選手になった。

その要因について「3年生になる時に、大きくバッティングを変えたことで成績が向上した。しかし、昨季の後半戦は自分が打てないことで、敗戦の責任感を負うようになった。来季は上だけを目指し、首位打者とベストナインに選出されたい」と中島は語った。

 新チームとなり、甲子園を沸かせた大阪桐蔭高校の星子天真選手と谷口勇人選手がチームの一員となる。安藤監督は「チームの強みと弱みを理解して、入部してくれた。野球に限らず、生活面でもチームに馴染んでいるので、不可欠な存在になっている」と期待に胸を膨らませた。

 最後に、チームの今後の目標を二人に聞くと「粘り強い青学らしい野球をしていきたい。圧勝を目標に掲げ、まずは開幕戦を連勝で飾りたい」と中島は語った。また、安藤監督は「17年振りの日本一を目指す。そのためには、声かけなど確実にできることを怠らずに準備していく」と語った。

 新チームになり、成長を遂げていく硬式野球部。彼らの活躍に、今後も目が離せない。