本学は東京都主催のプロジェクト「TOKYOエシカル」の理念に共感し、パートナーとして参画した。参画に至った経緯や今後の学内外の活動と実践について、内田副学長に聞いた。
「TOKYOエシカル」に参画した経緯として、内田副学長は本学の理念を挙げる。「本学は「『地の塩、世の光』としての教育研究共同体」として教育、研究、社会貢献を推進している。そして本学教育方針にある『すべての人と社会とに対する責任を進んで果たす人間の形成』の実現に向けてSDGsにも積極的に取り組んでおり、今回のプロジェクトの理念に共感したため参画した」と語る。
そもそも「TOKYOエシカル」とは「エシカル消費」につながる取り組みを実施している企業や団体でネットワークを構築することで、「エシカル消費」を日常的なものにすること、および実践しやすい環境の整備を目指すプロジェクトである。またここでいう「エシカル消費」とは消費者が自分以外の人や社会、環境を意識する消費活動のことをいう。内田副学長は「自分のことだけでなく、自分以外の人や社会、環境のことを一人ひとりが意識することが必要であり、本学がパートナーとして活動を推進することで、こういった消費活動を考えるきっかけになることを願っている」と話した。
また、本学はSDGsに関連した活動を多く行っている。実際に本学のホームページから多くの活動の内容を見ることができる。その中でも、本学がパートナーになったきっかけは、主に「フェアトレード」の取り組みであったという。上の写真は本学経営学部ボランティア団体SBSLがフェアトレードコットンイニシアチブ(FCI)と共同でオーガニックハンカチを販売したときの様子である。
今後はゼミや学部の活動をはじめ、大学全体でもエシカル消費を推進していくという。
「TOKYOエシカル」のスローガンは「ちょっと考えて、ぐっといい未来」である。普段の自分の消費活動についてちょっと考え、エシカル消費を選ぶ。本学学生が今の消費活動を見直す機会になるのではないだろうか。そのエシカル消費は、ぐっといい未来へとつながっているだろう。