昨年11月25日、明治、青学、立教、中央、法政の5大学が10000mのレースで競う「MARCH対抗戦2022」が行われた。箱根駅伝前哨戦とも言える本大会で、本学は見事優勝し連覇達成となった。
普段のトラックレースとは違い、光の演出や音楽と共に走れる「MARCH対抗戦2022」はまるでライブ会場にいるかのように感じられる。このような素晴らしい環境の中で優勝した本学の上位10名の平均タイムは28分35秒18、2位に入った立教大は29分10秒05であった。本学は他校に大きく差をつけ、強さを見せた。
レースは5組行われ、個人上位8名の中で、1位から4位の順に近藤(営4)、目片(コ4)、岸本(社4)、横田(教4)、8位に黒田(地1)と5名が本学選手となった。大会後、12月10日に箱根駅伝エントリー16名が発表となり本学上位5名の選手も選出された。
本大会をロングスパートで後続を引き離し、昨年に引き続き連覇を果たした近藤は、エースとしてチームを引っ張った。箱根駅伝では花の2区を走り、区間2位の走りで駒大・田澤、中大・吉居と激戦した。
岸本は「ベストタイムが出せて箱根につながる良いレースとなった。光の演出や音楽のおかげでモチベーションを高く保つことができた」とこの大会の良さについて語った。そして箱根では9区で見事区間賞を獲得した。
ABEMA賞(自己記録最大更新者)を獲得した黒田は、「レースは自分が思っていた以上の結果を出すことができ、駅伝シーズンに入ってから走力やスタミナの成長を強く感じることができた」と語った。しかし、1年目から箱根駅伝には出走ならずということで次回の三大駅伝出場に期待がかかる。
本大会で善戦した本学は、第99回箱根駅伝では連覇を目指したが惜しくも総合3位となった。しかし、55年ぶりにMARCH5大学が箱根路を駆けることができ、総合結果では中大は2位、法大が7位ということでMARCHとして底上げもできている。中でも中大・阿部は本大会上位6位に入り箱根駅伝5区山登りでは区間3位であった。また、法大・中園は本大会上位7位に入り箱根駅伝9区に出走し区間5位という結果になった。箱根を目指すもの同士で凌ぎ合うことができるのが本大会の見どころでもある。
来年、箱根駅伝は100回目を迎える。その前の前哨戦も見逃すことはできない。
(選手インタビュー全文は電子版2022年12月投稿「連覇!箱根王者力を見せる」をご覧ください。)