冬季を代表するスポーツで最初に思い浮かぶものとしてフィギュアスケートを挙げる人は少なくないのではないか。フィギュアスケートは、数々の日本人選手がオリンピックをはじめ世界で活躍している影響で、日本でも注目度が高い競技の一つだ。そんなフィギュアスケートだが、本学に「アイススケート部フィギュア部門」があることを知っているだろうか。今回は、主将の志田凜々子(比2)と五十嵐優希(ヒ2)に話を聞いた。

部内での初心者と競技経験者の人数の割合はほぼ同じだそうだ。主将を務めるにあたり志田は「個人競技ゆえにチーム競技と違い、皆で一つのことをやることが少ない。そのため、先輩後輩含めコミュニケーションを取ることを意識している」と話す。

五十嵐は、高校生のときにスケート教室に通っていたが、スケートに充てられた時間は決して多くはなかった。その経験から大学4年間では、よりスケートに時間をかけて上手になりたいという思いが入部の決断を後押しした。大学生活と競技を両立している今、練習に使用しているリンクが本学から遠いため、授業などと競技の練習時間のバランスを保つことが大変だという。それでも「練習を続けていくうちにできなかったことが段々とできるようになったり、一緒に練習している友達と教え合い、試合に出場したりすることで、学校生活だけでは得られない経験がたくさん得られる」と笑みをこぼした。

他の部にはない魅力は、レベルの高い選手と同じ時間、リンク、そして空間で練習できることだと志田は挙げる。「部としての活動でない場合は、同じくらいのレベルの選手が集まって練習することが多いため、全国レベルの選手に声をかけてもらえたり、教えてもらえたりすることは部ならではの魅力」と熱く語った。

主将の立場から考えるこれからの部の目標として志田は「部員一人ひとりが自分の目標を達成できるように練習環境を整えていくこと。それから、この部でよかったと思えるような、いい雰囲気で皆が仲のいい部をつくっていくこと」を掲げる。五十嵐は「全日本インカレに出場すること。そして、残り二年間の部活で4年生になったときに悔いなく終われるようにすること」の二つを個人の目標に挙げた。これらの目標を達成するために五十嵐は、ジャンプの種類の中で最も難易度が高いとされるアクセルを自らの武器にしようと奮闘している。

冬の氷上を鮮やかに彩る華麗なスポーツ。今の季節こそ、本学アイススケート部フィギュア部門に注目だ。

緊張の空気が流れる演技直前