「本当は、高校を卒業したら剣道をやめようと思っていました」。そう話すのは、剣道部副主将兼広報を務める山本。剣道を続けて約15年、振り返ると楽しいことばかりではなかったが、どれもかけがえのない思い出だという。
剣道を始めたきっかけは、経験者である父からの勧めであった。小学一年生のときに道場に入り、そこから中学、高校とひたむきに続けていった。このまま剣道一筋かと思われたが、高校生の頃は「大学に入ったら剣道以外のことをしよう」と決めていたそうだ。
20年度に入学した山本は、まさに新型コロナウイルスの影響で課外活動が大幅に制限されていた時期であった。そのため、大学一年生の間はどの団体にも所属しなかったという。「このままでは一度きりの大学生活が無駄なものになってしまう」と危機感を覚え、二年生から再び剣道を始めることを決心した。部の練習は週5日。学業と部活、さらに現在は就活との両立をこなす日々を送っている。
そんな山本は、座右の銘として「求心実結」を挙げた。これは「目標に向かって必死になれば、いつか結果もついてくる」という意味で、高校時代に顧問の先生から教わった大切な言葉だそうだ。引退まであと5カ月。15年もの間剣道をやり抜いた精神力に、心からの拍手を送りたい。

山本 航(やまもと こう)
2002年2月9日生
機4 179㌢
希望ヶ丘高等学校出身
座右の銘:「求心実結」