第103回関東学生陸上競技対抗選手権大会が5月9日~12日、国立競技場で開催された。

女子4×100mRでは、倉橋美穂(社3)・佐藤葵唯(教2)・井上瑞葵(コ1)・石川優(コ4)が出場した。予選は3組で行われ、本学は予選3組を、全大学中での記録順1位で通過した。決勝では、2位以降に大差をつけ、44秒95の記録で優勝を果たした。

決勝を振り返って、2走を走った佐藤は「予選での反省点を修正し、詰まらずにバトンを受け取ることができた。その後の走りもよく、自分の走りがしっかりできた」と語る。今大会直前にアンダーハンドパスに変更するよう話があり、その難しさから驚きもあったようだ。アンカーを務めた石川は「優勝できて嬉しいというのが率直な気持ち。目標としていた44秒7台に届かなかったことは悔しいが、100mで優勝した選手として、自身の走りを見せることはできた。後輩たちがトップでバトンを渡してくれたので、気持ちよく走ることができた」と語った。

1走の倉橋は、今回の関東インカレを振り返って「リレーで優勝できたことの嬉しさはあるが、個人としての状態は良くなく、悔しい思いをした。6月に行われる日本学生個人選手権に向けて調整をし、また記録を狙っていきたい」と話す。1年生での出場となった井上は「個人としては、目標に掲げていた順位に届くことができず、大学のレベルの高さを感じた。100m11秒台が出せるよう、徐々に調子を上げていきたい」と話した。今後については、個人としての課題が多く挙げられていた。

女子100mには石川・佐藤・井上が出場し、3選手とも決勝に進出した。決勝では、後半に伸びを見せ、後続との差を大きく広げた石川が11秒75で優勝した。佐藤は、2位の佐藤瑠歩(法大4)と競り合うも結果は3位で入賞。ゴール直前に混戦となり、井上は6位入賞だった。

優勝した石川は、予選から他の選手を圧倒する走りを見せ、準決勝のリアクションタイムは0・125を記録した。このことについて石川は「リアクションタイムが早い人は、前半から自分の走りができるため焦りがない。しかし、3年次までは前半から置いていかれ、焦りが生まれた結果自分の走りができなかった。今大会では前半から攻めた走りをして、他の選手にプレッシャーを与えることができたと思う」と話し「以前から後半を強みとしていたが、この先それだけでは戦っていけないと感じていた。スタートから良い形で入ることができたため、全体的な走りの精度が上がった」と自身の成長について語る。「全体トップで準決勝を通過したことで優勝は見えていたが、個人の目標であった冷静になることを意識したことが優勝という結果に繋がったと思う」と決勝を振り返った。石川はゴール直後、笑顔でガッツポーズをした。そのことについて尋ねると「学生最後の関東インカレで優勝したい気持ちが強く、達成できた嬉しさのあまりガッツポーズをしていたのだと思う」とその時の心境を語った。